千葉交響楽団 楽団紹介

浅原由香さんのコメント

R.シュトラウス:オーボエ協奏曲について

浅原 由香

浅原 由香

この作品は私にとって初めてオーケストラと共演した思い出の曲です。ソリストの位置に立つと、オーケストラの音や振動が波のようになって、普段聴いているものの何倍にも感じることに驚きました。作品の副題に『オーボエと小管弦楽のための』とあるように、この作品で用いられるオーケストラの楽器はさほど多くはありません。木管楽器やヴィオラ、ヴァイオリン、チェロと旋律を歌い合う場面もあり、室内楽作品のような特徴も垣間見えます。また、シュトラウスが第二次世界大戦後の平和を願い、紡ぎ出した美しい旋律が曲の至るところに現れます。精一杯心を込めて演奏致しますので、会場まで足をお運びいただけましたら幸いです。

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